光造形技術の効果的な活用事例として、弊社のお客様事例をご紹介します。

Rapid Meister ATOMm-4000 ユーザ事例 井田 大介 様

1987年鳥取県生まれ高校2年の時に父親の影響もあり、彫刻家の道を意識し始める。東京藝術大学 美術学部 彫刻科に進学。3年の夏、彫刻にデジタルツール取り込み、スピードとクオリティーを両立させようと3Dプリンタについて独自調査を開始する。支援いただける機関と巡り会い、技術習得と作品制作を始める。以後、古典技法と最新技術の積極的な活用で彫刻のオリジナリティを追求している。

作家略歴 : 

1987年   鳥取県生まれ 
2013年   東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
2015年   東京藝術大学大学院美術研究科在籍

主なグループ展 /受賞歴: 

2012年   アートフェア東京2012(東京国際フォーラム)
2013年   東京藝術大学卒業制作展(東京都美術館)
素材とその手触展/Material and Texture(MaxMara 銀座) 
画廊の夜会(番町画廊 銀座)
設計.製造ソリューション展(CMET ブース/東京ビッグサイト)
銀座 彫刻博覧会(ESTNATION 銀座)
2014年   14回アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション 最優秀賞 (東京)
2015年   東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了作品展(東京藝術大学 構内)
米子市美術館 若手作家支援展 井田 大介展 「NOWHERE」(鳥取)

◆3Dデータとの出会い

造形(制作)時間の短縮・複雑形状の製作、拡大と縮小の自由度など、それまで彫刻(立体)制作で不便に感じていたことや出来なかった事が出来るのではないかと考え、3Dデータによる立体制作を模索。周囲の学生は、3Dプリンタに対し「なにもわからない」「情報が無い」との理由から取り組もうとしたがらなかった。「誰も手をつけていないなら自分がやってみよう!」と、とにかく行動した。
多くの機関に技術的な質問や作品制作への協力の相談をしたが最初は断られるばかり。 
唯一、東京都立産業技術研究センター(城東支所)の方が親身に相談に応じて下さったおかげで、ソフトウェア(ラピットフォーム)やデジタイザー、3Dプリンタ等の一連の技術を習得することができた。
そして調査開始から10ヶ月が経った頃、展示会場でシーメットの村上社長と出会い、思い切って卒業制作への協力を求めたところ直ぐに快諾して下さり、思い描いていた通りの作品が生まれた。

◆作品制作に光造形を選んでいる理由

粉末造形方式は、強度が高いことがメリットであるが、表面が粉っぽく、サンドペーパーで仕上げる際にペーパーが目詰まりしやすく、後加工がし難く、仕上げても積層の荒さが目立つことがデメリットであった。
インクジェット方式やFDM方式の3Dプリンタは、操作性が容易な事がメリットであるが、機種により積層の細かさ、材料が極端に異なるため、作品により使分ける必要があり、造形できるサイズに制約がある事がデメリットであった。
その点、シーメットの光造形方式は、モデルに同質材料のサポートが付くため、その除去作業をしなければならないことを除けば、積層面の綺麗さと加工精度のレベルが非常に高く、意匠のディテールにこだわる彫刻にとって、造形品は原型に近いクオリティーであり、最適だったと評価している。
最近は光造形品をマスターに用い、シーメットの提案する光造形精密鋳造を実施し、光造形品を金属に置き換え作品に用いる新技法を研究している。

井田さんは、「芸術作品制作に3Dプリンタを使うことを快く思わない人は多い。」と感じている。アナログ主体の世界にデジタルツールを投入すると反発が生じるのは芸術の世界もものづくりの世界も同様らしい。
しかし、井田さんは「手作業の場合、3年かかるものが3Dプリンタであれば2週間で出来、いっそうハイクオリティーに制作できることが実感できた。3Dプリンタを使った作品制作と木彫をする際にチェーンソーを使うことはツールを活用する点では基本的に変わりはない。作品を制作するのに必要なツールの一つとして3Dプリンタを利用する。これからも新たな作品制作を続けていくが、光造形を始めとした3Dプリンタは積極的に活用し彫刻業界でオリジナリティを追求し続けたい。」と話をされました。
また、「人の手では作ることができない複雑な形状に取り組んでみたい。」ともおっしゃっておられ、3Dデータ、3Dプリンタとの出会いが、新しい芸術作品の誕生を予感させるインタビューとなりました。

井田大介 氏 制作作品

タイトル:two sides of the same coin
大学卒業制作作品

太ももから上の部分を分割し光造形で製作。各パーツを組付け。足の部分は大理石を古典技法を利用し制作。

タイトル:stand on tiptoe M
2012年東京アートフェア出展作品

ヒール部分を光造形で製作し、メッキ処理を施した作品。足の部分は大理石を利用し彫刻制作

タイトル:untitled

光造形でマスターモデルを製作。鋳造し、メッキ処理を施した作品。

3Dプリンタの彫刻への適合印象

レーザ方式とインクジェット方式2タイプの光造形3Dプリンタの造形品を使用した印象は以下の通りである。

レーザ方式3Dプリンタ(当社製装置)に対する評価 インクジェット方式3Dプリンタに対する評価
  • 細部や再現したい面の形がしっかり再現されている。
  • 加工精度が非常に良い。
  • 仕上げ性が良く、加工作業の効率が良い。
  • サポート除去は全て取り除かず、モデルに接している数ミリのところで切りとり、後処理で磨くなどの処理を行っていた・・・その方がきれいにサポート除去できる。
  • モデルの見た目にシャープさが無い。
  • モデル表面がぶにょぶにょしたゴムみたいな感じで、磨きにくい。(段差を落としにくい)
  • 入り組んだ部位のサポート除去は想像以上に手間。

関連情報

ミドルサイズ光造形装置 ATOMm-4000

RM-3000の後継機種の位置付けとして、加工サイズを一回り大きくし、価格を大幅に抑えたミドルサイズ造形装置Rapid Meister ATOMm-4000。日本のモノづくりと共に20余年の時代を得て成熟度を極めた光造形技術をもっと身近に感じて欲しい。そんな我々の想いが詰まった製品をメイド・イン・ジャパンのシーメットよりご提案。

詳細はこちら

その他のユーザ事例

埼玉工業大学 様

「テクノロジーとヒューマニティの融合と調和」という理念、仏教精神を基盤とする建学の精神をモットーに、エンジニアや実務家など、社会の中核となって社会に貢献できる人材を養成。

使用製品:Rapid Meister ATOMm-4000

詳細はこちら

株式会社アビスト 様

世のため・人のためになる会社・人材の育成を進め、常に常識を打ち破る精神で新しい道を切り開いていく会社を目指し、「志」を「成し遂げる人」の集まりであるデジタル技術企業。

使用製品:Rapid Meister ATOMm-8000

詳細はこちら

株式会社今西製作所 様

「匠の技」と「ハイテク技術」の融合で今西製作所ならではの新しい「ものづくり」で世界を拓き続ける提案型企業
創業は1921年(大正10年)。鋳造用の木型製作を原点に、「お客様に喜ばれる製品とサービスを心をこめて提供します」を経営理念とし、まもなく1世紀・・・

使用製品:Rapid Meister ATOMm-4000

詳細はこちら

株式会社 JMC 様

鋳造業や光造形業などを手掛けるmono づくり企業
「品質と納期にこだわった試作・鋳造」をコンセプトに、光造形365 日稼動“D365”や最先端のCTスキャン技術、そして、最近国内外より注目されている“マグネシウム鋳造”等、さまざまなJMC発のmono作り技術を・・・

使用製品:Rapid Meister ATOMm-4000

詳細はこちら

CMETの光造形装置の概要をすぐつかんでいただけるPDFカタログをご用意しています。
無料にてダウンロード可能ですので、ご検討資料としてお役立てください。

 

導入を検討されるお客様向けに、詳しい資料をご用意しています。お気軽にお問い合わせください。弊社担当よりご連絡いたします。