光造形技術の効果的な活用事例として、弊社のお客様事例をご紹介します。

Rapid Meister ATOMm-4000 ユーザ事例 株式会社JMC 様

鋳造業や光造形業などを手掛けるmono づくり企業

株式会社JMC 様

「品質と納期にこだわった試作・鋳造」をコンセプトに、光造形365 日稼動“D365”や最先端のCTスキャン技術、そして、最近国内外より注目されている“マグネシウム鋳造”等、さまざまなJMC発のmono作り技術を国内だけでなく、世界市場に向けてサービスを提供されています。クリエイティブな製造業を目指して、日々、邁進されている代表取締役 渡邊大知氏にお話をうかがいました。(写真:左)
HP:http://www.jmc-rp.co.jp/

Q 現在の事業状況はいかがですか?

3Dプリンターブームに伴って、昨年度に比べおよそ1.5倍に増加しています。
新規取引が毎月およそ5,6件ずつ獲得出来ていますし、既存取引先からの発注量も増加しています。総じて言えば、ここ数年リーマンショックや東日本大震災等など未曾有の悪い出来事の影響で沈滞してしまっていた光造形の需要が回帰してきており、ものづくり業界が盛り返してきていることを肌で感じています。
実は、春先頃から増加する予測は立てていたので RapidMeister ATOMm-4000を追加導入した訳ですが、この追加導入で生産許容量が増えたことが取引増大に貢献しとも見ています。

Q 最近の事業トピックス、御社の強みを教えていただけますか?

ものづくり業界における試作品を必要とする需要自体は試作レス志向により残念ながら減少していますが、試作を必要とするものづくり企業は依然多く存在します。
細かく見ると、納期、個数および価格に目標値の低減で、注型や切削加工で対応依頼されてきた試作案件が3Dプリンターにシフトしてきているようです。
市場全体での注型需要はこの数年間で恐らく1/3程にまで減少しています。
取引先では設計業務のデジタル化は確実に進展しており、何でも試作品を作り評価する必要が無くなりましたが、リードタイムやコストの低減目標を抱えているので、3Dプリンターならそれが実現できると期待し選択されるようになってきたのだと捉えています。

Q 御社が強みとしている点は何でしょうか?

特に医療分野に力を注いでいます。ドイツのデュセルドルフで開催される医療展示会には今年で3回目の出展を致しました。海外では、当社のような新しいものづくりが提案できて、御客様の課題を何としても解決しようという気概を持った企業が少ないとのことです。
当社の強みは、元来保有する技術を活かし、御客様のニーズへの解決策をとにかく皆で考え抜くことにあります。デジタルスキルとアナログスキル(経験・技能・技術)の引き出しの多さが解決策を検討する際のバリエーションの豊富さに繋がっています。

Q なぜ光造形装置を増設されたのでしょうか?

前述の通り、取引実績データから需要増の見込みがあったことと毎年事業拡大の投資はすべきだという考えによるものです。さらに3Dプリンターブームも始まっていたので、ブームによる需要増を取りこぼしてはならないと考え、今春RapidMeister ATOMm-4000を増設しました。

Q 光造形の稼動状況についてご説明頂けますでしょうか?

当社では光造形機を7台保有していますが、今期の月間稼働率は60%(24時間/日、22日/月にて計算)で“フル稼働”状況が半年以上続いています。
当社は造形対応を24時間、365日対応しています。夕方でも休日でもデータ受領した時点からデータ処理し造形します。それゆえ、光造形機にはとても厳しい安定性能が求められますが、シーメットの光造形機はしっかり応えてくれています。

Q 光造形は御社の業務に対して、どんな貢献をしているのでしょうか?

とくかく、早く・きれいに造形できる光造形に対するウケはとても良く、提供サービス件数の8割が光造形品販売となりました。

Q 光造形と3Dプリンターの違いをどう評価されていますでしょうか?

当社では光造形機の他に数種類の3Dプリンターも導入しています。
特にインクジェット方式の光造形3Dプリンターは“サポート剤が水で溶ける”という売り文句がとても魅力的で補助金を活用し数年前に導入しました。協力会社でも“熱でサポートを溶かす”別の3Dプリンターが導入されました。
装置価格は光造形機に比べ圧倒的に安く、設置や操作の方法も断然容易でしたが、期待していたサポートの除去の容易さはイメージと異なり、課題が多く残り不満足でした。
当社ではABS樹脂の熱溶融堆積方式と石膏粉末にインクジェットから接着剤を塗出し造形する方式の3Dプリンターも導入しています。これらの3Dプリンターに期待したこと、良いと評価した点、課題だと評価した点は以下の通りでした(表1)。
これらの課題を認識できたことで、今はそれぞれの3Dプリンターを棲み分けして活用できるようになり、取引先から相談受ける課題解決の検討に大きく役立っています。

Q 光造形の御客様評価で最近変わったことは何でしょうか?

昔から光造形を良く知る御取引先から、「光造形の材質、出来栄えが良くなったね」と言われることが多くなりました。

Q 当社をどのように評価して頂いてますでしょうか?

装置の造形品質と安定性およびアフターサービスの対応に対して特に満足しています。海外製品のメンテナンススタッフはメンテナンス対応のみだけだが、シーメットのメンテナンススタッフは不具合の状況だけでなく、改善要望にもしっかりと耳を傾けてくれています。シーメットへの現在の要望は、旧型装置と新装置のソフトウェアの互換性と実製品として使用できる材料(子供が口に入れても問題ない等)の樹脂開発などがあります。また、サポートが付くことはOKとしますが、除去作業を容易にする省人力化の検討も是非とも実施して下さい。これらを実現して貰えば、試作メーカーとしての事業と運用の幅がさらに広がりますので、3Dプリンターの国産メーカー&パイオニアとして頑張って下さい。

表1 3Dプリンタの評価

インクジェット光造形 熱溶融堆積ABS インクジェット石膏粉末
期待していた点 サポート除去作業が容易 材料がABSそのもの 低コスト
良かった評価 装置価格が安い
設置・操作が容易
材料がABSそのもの 低コスト
悪かった評価 サポート除去が手間
消耗品代がかかる
修理が頻繁に必要
加工の創意工夫図れない
積層間の接着力が低い
造形時間が掛る
発熱等安全性に問題有り
作業時粉末飛散が多い

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